Wool Jacquard tie Five Folds bleu × orange 1010-19
¥26,400
なら 手数料無料で月々¥8,800から
KENJIRO SUZUKI Paris Wool Jacquard tie をご紹介します。
一般的なシルクネクタイと違い、こちらのネクタイはウールジャガードタイになります。
すこし光沢を抑えた紺地にオレンジの柄となり、ネイビー系のジャケットとの相性はとてもいいと思います。
ウール生地自体に厚みがありますので、ネクタイを締めると胸元に立体感が生まれます。
写真はシングルノットで結んでいますが、それでも十分なボリュームが出ますので、立体的に仕立てられたビスポークスーツとはとても相性がいいでしょう。
<仕上げ方法について>
KENJIRO SUZUKI Paris のネクタイの仕上げ方法は、基本5つ折りで作られています。
5つ折り?と聞いてピンと来ない方もいらっしゃるかもしれません。
これは写真をご覧頂くと分かると思いますがネクタイの裏部分が見えています。本来はこの部分に裏地がありますのでここは見えない部分になります。
現在市場に出ている多くのタイが裏地付きになりますが、一部のショップでは私たちのタイのように5つ折りや7つ折りのタイもあります。
ネクタイは元来、裏地なしの仕様で作られていました。
当初は中に芯を入れない、ただ生地を折っただけのものと言われており、芯が無い分柔らかく出来るのですがネクタイ生地の端全てを手縫いで仕上げなくてはいけない為、仕上げるのに非常に時間がかかるものでした。
手縫いの手間の代わりに裏地をのせてミシン縫いで仕上げる方が、何倍も早く大量に作れることから、現在の裏地付きのネクタイが一般的になりました。
5つ折りタイの特徴は、その柔らかさにあります。
芯は中に入れていますが、あえて極薄のものにして生地の柔らかさを邪魔しないようにしています。裏地をつけず、そしてミシンを使わず全て手縫いで仕上げていることから、非常に柔らかい付け心地になります。
私は自分の仕立てるスーツに柔らかさと立体感をテーマにしております。
そのため、そこに合わせるネクタイも同じ空気感になるよう、この仕様を選んでいます。
やわらかいタイは風にふわっとなびきますし、独特の雰囲気を醸し出します。
このタイを付けていると、今まで何も感じずに付けていた他社の裏地付きのネクタイをつけると、急にボテっと重たい印象に感じます。なんだか首から硬い芯入りのものを垂らしている気がして、嫌になってしまいます。
作るのに時間も手間もかかりますし、一見5つ折りとはだれも分からないかもしれませんが、どうせ身に付けるのなら気持ちの良いものをつけたいと思います。
<ポケットチーフについて>
お仕事が終わったあと、どこかにお出かけになられる際は是非ポケットチーフを入れて頂きたいと思います。チーフを挿すことで胸周りの印象がより華やかになるだけではなく、きこなし全体をまとめてくれますので、個人的におすすめです。
チーフの色柄はネクタイかシャツに合わせると、嫌味なくまとまります。
シルクチーフの場合、色が華やかなものが多いので私は基本ネクタイの色柄と合わせて選んでいます。
コットンリネンのポケットチーフではシャツの色と合わせても素敵かと思います。
<チーフ購入時の注意点>
チーフを選ぶポイントですが、一つ言えるのは夜用の光沢が強いシルク素材は選ばない方が良いということです。光沢ありのチーフはパリでは一般的ではなくまず見かけません。結婚式の際華やかさと相性がいいと考えた日本独特のものかもしれません。
私が使用しているシルク100%のポケットチーフですが、ヨーロッパで一般的に流通しているシルクチーフは光沢を抑えたものになります。
パリのconnaissseur (コネッソール:ビスポークに慣れている人達)は多くの場合光沢のない、マットな服地を選びます。光沢ありの生地はモヘア混ウールなどを除いて選ぶことがありません。
エレガントなメンズファッションは、光沢を抑えたスタイルこそシックなものではないかと思います。男性が身につけるもので光るものといえば、タイピン、カフリンクス、時計、そしてよく磨かれた靴…かと思います。このようにポイントだけで光沢ありのものを選ぶことが、暗黙の了解的なルールと言えるでしょう。
フランスで夜用の、いわゆるsmoking(タキシード) を着ることはありますが、ポケッチチーフは基本コットンリネンまたはリネン素材のものを選びます。仮に夜用といえども、チーフは光沢が少ないものをお選び頂いた方が個人的には安心かと思います。
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